ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第13巻

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国際印刷大学校研究報告 第13巻

25 2012 年5月5日から14 日まで渡独し、うち7日間drupa 会場で、調査してきた。 その内容を次の目次(9項目)「第1報」でPPT にまとめた。更に、第2、3報へ続く。 1, Introduction 2, Departure 3, Exhibitors 4, Heidelberg & Koln 5, Messe Dusseldorf 6, Alte Stadt 7, Research & Education 8, Landa 9, After drupa 報告概要;drupa 出展総件数は約1844 社でドイツ(32%)、中国(15%)、イタリア(8%)、インド(6.45%)、イギリス(6.4%)となり、中国やインドの台頭が注目される。IMF の統計(2012年4月)からも中国の進展が確認される。一番出展面積の広いHeidelberg 社(1号館)はパッケージ分野の出展が多くなり、デジタルのLinoPrint も出展、アニカラ―の水なしSM52 は進化してきた。 今回のdrupa のキーワードとしてはインキジェット+パッケージ(I+P)が中心で、各出展企業は研究開発をI + P に重点をおいて進めてきた結果の展示と考えられる。 ここでは個々に企業での出展内容ではなく、drupa を通して印刷界の今後の世界動向などを予測した。(詳細な報告は月刊ジャグラ 2012 年6月号参照) 世界の景気が後退している中でのdrupa 開催であったが、2008 年よりも参加者が減少し、市内のホテルでも空室が目立っていた。デジタル印刷ではトナー方式が先行したが、インクジェットが急速な普及期に入った感がある。各機械メーカーも従来のオフセット印刷機械から新しくデジタルPress を開発し、技術展示を行なった。 また、材料メーカーの富士フイルム、コダック、Agfa, コニカミノルタも自社又は共同でデジタルPress(特にインクジェット機)を開発して来た。 印刷の需要が低迷していくなかで、デジタル印刷の使命は大きくなりつつある。日印産連のデジタル印刷推進協議会のデータ(2011 年9月)ではデジタル印刷の規模はアンケート回収のあった94 社の回答では3350 億円の市場に対し281 億円で8%程度に過ぎないが、今後は拡大していくことが予想される。 今後の印刷界の展望として、①若者に印刷界独自の奨学金制度を立上げ国際印刷展に参加させグローバル社会でのインターンシップ、②デジタル印刷の研究、③印刷メディアの教育と研究の活性化、④環境改善(自然エネルギー利用)、⑤情報化での顧客サポートなどが挙げられる。なお、帰国後、経済産業省主催の日本の未来応援会議 ―小さな企業が日本を変える― やJetro主催のアメリカのSNS の利用にも参加し、印刷企業との関連を調査した。 なお、印刷学会出版部中村幹氏はdrupa2012 での新しい印刷技術について同日報告した。G7CMS 研究会(国際印刷大学校主催)1、期日;2012 年9月10 日(月)2、場所;日本印刷会館3、題目;G7CMS 研究と運用 本年度の最大の行事のdrupa2012 から来年9月のprint2013 へ始動しつつあります。 国際印刷大学校では7月6日にdrupa 帰朝報告を行ない、特に教育と研究を焦点として、討論をして参りました。この度、下記の内容でオフセットカラ―印刷に関し、G 7を中心とした研究会を開催いたした。G 7キャリブレーションエキスパートの資格を2012 年、ソウルで取得された日向 東(金 東君)氏及びアメリカと韓国からゲストが参加した。