ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第14巻
- ページ
- 26/40
このページは 国際印刷大学校研究報告 第14巻 の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 国際印刷大学校研究報告 第14巻 の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
国際印刷大学校研究報告 第14巻
24■国際印刷大学校研究報告第14巻(2014)水上印刷株式会社プレス報告会1、期日;2013年3月27日(水)2、場所;水上印刷㈱多摩工場 水上印刷株式会社水上光啓社長ではVOC処理システム「NI005」(島津システムソリューションズ㈱)を搭載した菊全判6色枚葉オフセットUV印刷機「小森リスロンGL640」を導入した。 この装置の特徴は各ユニットのインキパン上にVOC捕集フードがあり、捕集VOCを集合ダクトから、工場内のVOC処理装置で①光触媒技術を応用した吸着分解フイルターでVOCを除去し、②水に溶けやすい成分(アルコール系)をスクラバーで除去、③VOCを除去した清浄空気を工場内に戻すシステムであり、印刷界では世界で初の処理システムである。 この装置の導入後まもなくの2013年2月6日のpage2013のOpen Eventで、国際印刷大学校主催で「印刷産業における環境諸問題に関するセミナー」を開催した。その案内の内容はJP2012の開催中の2012年6月15日、NHKテレビの熱視線(関西)特集で大阪のオフセット校正印刷会社で胆管癌により7名の作業員が死亡した内容が30分番組で放映され、全国的な話題となった。調査された産業医科大学の熊谷信二先生(労働環境学)のもとでMeetingする機会があり、更に安全情報センター誌2012年11月号での中間調査報告を入手した。又、労働の科学誌同年10月号では片岡明彦氏が発症状況などを詳細にまとめている。今回の死亡原因は印刷ローラーやオフセットブランケット洗浄剤に含まれていた1,2ジクロロプロパン、次いでジクロロメタンと推定していた。 オフセット印刷で特に湿し水、印刷インキ及び洗浄剤などを用いる現場では生産性向上のため低沸点の有機溶剤を利用する確率が高いが、基本的に人間に優しい環境対応が必修である。(木下 堯博;印刷産業の環境問題に関する一指針;印刷ジャーナル2013年4月15日号からの抜粋)韓国印刷学会春季研究発表会1、期日;2013年5月24日(金)2、場所;韓国国防省国軍印刷弊直指館(鶏龍市) 2013年5月22日から26日まで韓国印刷学会研究発表会などに参加のため4泊5日の日程で韓国に出張した。韓国印刷学会(Korea Graphic Arts Communication Society, KGCS)2013年春季研究発表会は5月24日に忠清南道の鶏龍(Keiryon)市にある国防省韓国軍国軍印刷廠の直指館で実施された。(写真1) この会場は警備が厳しく、外国人はあらかじめパスポートのコピーを提出しなければならなかったが、韓国からの参加者は国民総番号制(13桁、生年月日+男女別+住民番号)であるので、身分確認は容易である。ソウルから会場まではKTX(新幹線)利用で約4時間、車では5時間以上を必要とする。当日は正門でのチェックもあり、かなり緊張したが、国軍印刷廠のアシスタントが会場内を案内してくれた。受付での登録後、発表会場の直指館から約300メートル離れた別棟の印刷廠の見学会があり、入口にあるG7認証の立派なマークが注目された。これはアメリカ、東アジアをターゲットとした営業活動も可能であり、主として国軍約65万人の教材(印2013年度主たる講演会等の要約