ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第16巻

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国際印刷大学校研究報告 第16巻

■国際印刷大学校研究報告第16巻(2016)*石原由紀夫カラー印刷画像の偽造防止に関する研究―特殊網点による偽造防止―Study on Anti-Counterfeiting of the Printed Color Image-The Anti-Counterfeiting by Special Halftone Dots-Yukio ISHIHARA1.はじめに自由な意匠デザインを素材として網点を用いた印刷画像に用いた偽造防止システムを開発のためApple社のMac Proに実装して偽造防止印刷画像を得たので報告する。一般的に印刷画像面に対する偽造防止は次の方法がある。(1)特殊メディア入手困難な紙等の媒体を利用することにより、偽造防止とする。(2)特殊加工高価な装置により再現不可能な加工を施表1Dot,階調,DPIの関係し、偽造品を作成しにくくする。DOT階調DPI(3)特殊化合物の塗布磁性、蛍光、特殊カーボンインキ981282等により印刷し、特定環境のもと真贋を判断する。10100254(4)特殊デザイン複製困難な意匠デザインやステルス11121231的コードを埋め込み偽造品を作成しにくくする。網点印刷画像にはステルス的なウォーターマークを入れる121314416921219514 196 181方法があるが、エンコード、デコード利用が必要となる。15 225 169ここではウォーターマークを利用しないで、網点にオリジ16 256 159ナルな特徴を持たせる方法により、偽造防止用網点の調査研究を行ってきた。172891492.オリジナル網点の優位性とオリジナルRIPの開発特殊な網点形成とスキャナーによる複製を困難にさせるため、オリジナルRIPの発生を行った。1台のマシンで16タスクを同時並行処理で行い、瞬間的に1600%のCPU使用率を達成した。網掛はスクリーン形状を定義する数列のテキストファイルを用意し、表計算ソフトを利用して入力作業を行った。色別のグレー画像とスクリーン形状を定義したファイルを基に印刷用1 bitTIFFを得た。18324141193611342040012721441121224841152352911024576106256251023.印刷試験結果校正刷りで4色印刷画像を作成した。網点の定義と線数の関係は表1に示した。今回は20 Dot平方の網点設計で行った。K, Y版は星形、M,Y版はS字形の網点を利用したが、カラーバランスの崩れやトーンジャンプも無く、良好な結果が得られた。(写真1)写真1偽造防止のカラー印刷画像8