ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第16巻
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国際印刷大学校研究報告 第16巻
■国際印刷大学校研究報告第16巻(2016)三浦澄雄ISO12647系ISO12647 seriesSumio MIURA1.はじめに世界各国には工業規格があり日本にはJIS、米国にはANSI、ドイツにはDINがある。物流がグローバル化されると、世界共通の規格が必要となり、ISO(International Standard Organization)国際標準化機構ができ、そこで各種産業の規格が決められている。ISO内に各種技術委員会がありそこで規格を作っている。印刷技術の規格を作っているのは130技術委員会で、印刷技術に関心がある団体は技術委員会に参加することができる。日本にもTC130国内委員会がありそれに参加している。130委員会で作成した規格案が正式に国際規格になるにはISO参加団体の少なくとも75%の賛成が必要である。130委員会には13の部会が置かれ、用語とかデータ変換、工程管理、メディア・材料などの規格案を作成している。ISO12647系の題名は「製版、校正、印刷における工程管理」である。製版作業、校正・印刷作製における工程管理について規定したものである。2. 12647系の構成ISO12647系は次のように八部で構成されている。一部要因と測定法二部オフセット印刷三部新聞印刷四部グラビア印刷五部スクリーン印刷六部フレキソ印刷七部デジタルデータからの本校正八部デジタル印刷製版、印刷における工程管理には印刷方式にかかわらず共通している項目と印刷方式毎に独自の項目があるので印刷方式によって規格を決めている。全ての印刷方式について説明すると頁数が膨大になるので一部(要因と測定法)を中心として説明する。ここでいう要因とは工程管理で管理すべき要因である。一部の目次は次のとおりである。1章適用範囲2章引用規格3章用語と定義4章要求事項4.1総論4.2データファイルと印刷版4.2.1配信データ4.2.2印刷版の性質4.2.3スクリーン線数(AM)4.2.4ドットの大きさ(FM)4.2.5スクリーン角度(AM)4.2.6網点の形と階調値(AM)4.2.74色版の最大階調値の和4.2.8グレイ再現とグレイバランス4.3校正刷と本刷4.3.1総論4.3.2印刷材料の視覚特性4.3.3最大、最小階調値4.3.4階調値増加とドットゲイン4.3.5画像位置の許容度4.3.6適合性5章測定法5.1分光測定5.1.1 CIELAB色座標、CIELAB色差の計算5.1.2 CIELAB色座標の計算5.1.3 CIELAB色差の計算5.2コントロールストリップ5.3印刷物のスクリーン角度20