ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第16巻
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国際印刷大学校研究報告 第16巻
ISO12647系■5.4光沢5.5見かけのインキトラップ5.6ダブリングとスラー5.7色ベタの濃度と相対濃度5.8単色印刷物の色の変動付属書A報告の仕方ISO12647各部の本文構成は1章適用範囲、2章引用規格、3章用語と定義までは同じであるが、4章の要求事項以下は部によって異なる。1章の適用範囲ではそれぞれの部でどのような項目を規定し、適用できる範囲を決めている。たとえばオフセット印刷ではコールドセットによる新聞印刷を除いたオフセット印刷を適用範囲とし、出版グラビアでは出版グラビア印刷(雑誌、カタログ、商業印刷物)にはあてはまるが包装印刷は準じた扱いになるとしている。2章の引用規格では各部で引用した規格が記載されている。3章の用語と定義は一部において基本用語が42語選択されて定義されている。一部以外の部では規格化するのに必要な用語が選択、定義されている。4章の要求事項は部(印刷方式)によって構成の仕方が異なっているが、一部で述べられている項目が中心になっている。スクリーン線数は網点を使用する印刷方式では取り上げられるが、FMスクリーンを使用する場合やグラビア印刷では別の項目が取り上げられている。スクリーン線数の数値は印刷方式によって変わる。オフセット印刷の場合、コート紙では48/cmから80/cm、非コート紙では48/cmから70/cmである。新聞印刷の場合、40/cmから70/cmである。スクリーン印刷の場合、印刷物が屋外看板のように巨大な場合もあるので、スクリーン線数を使用せず観察距離を加味した解像性を定義している。FM方式の場合、オフセット印刷でコート紙の場合、20μ?30μ、非コート紙で30μ?40μである。また新聞印刷では40μである。データファイルはどの印刷方式でもTIFF/ITかPDF/Xを使用することになっており、入力する印刷条件は印刷方式によってそれぞれ取り決めている。「網点の形と階調値」とは隣接しあった網点が結合する時に濃度ジャンプが生ずるので、結合時の階調値を規定することである。一般に第一次結合が40%以下で、第二次結合が60%以上で起きるよう決められている。「4色版の最大値の和」とは4色印刷においてトラッピングの関係で4版の最大階調値を100%にすることが不可能である。最大何%が可能か規定するものである。オフセット印刷の枚葉で330%以下、輪転で300%以下と規定している。グラビア印刷の場合は340%以下である。「グレイ再現とグレイバランス」ではグレイ再現が印刷条件によって変わるので標準的なグレイバランスを記述している。「印刷材料の視覚特性」はこの規格の主要部分である。用紙の色・光沢、用紙に印刷したプロセスインキの色(単色ベタ、二次色、三次色)は印刷条件を設定するのに欠かせないものである。印刷会社で使用する用紙の種類が多く、それらを分類して典型例を選び、その視覚特性と用紙に印刷したプロセスインキの色を規定している。オフセット印刷の場合8種の用紙を選び、その視覚特性を規定している。グラビア印刷では5種の用紙、デジタル印刷では光沢紙、半光沢紙、マット紙の3種である。5章の測定法では管理のためのコントロールパッチを規定している。その内容は一部「要因と測定法」のコントロールストリップの項で説明している。それぞれの印刷方式でも採用すべきストリップを規定しているが一部で記述されているものと同種である。3.まとめISO12647系では認証制度を考えているようである。12647-7では印刷、校正会社およびデジタル印刷システムの認証について説明している。オフセット印刷などについては今後の問題である。21