ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第16巻
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国際印刷大学校研究報告 第16巻
■国際印刷大学校研究報告第16巻(2016)される。各有機層の厚みは30?50nm、陽極と陰極を含めた総厚は、数百nm程度である。図1(b)に示すようなエネルギー図で説明すると、陽極から注入された正孔は、正孔輸送層中の電子の詰まった軌道を移動して、発光層に到達する。そして、発光層で正孔と電子が再結合し発光する6)。2.2有機ELパネルの製造方法蒸着方式1白色(W)蒸着蒸着方式2 3色(RGB)蒸着RGB印刷方式3色(RGB)印刷有機ELパネルの最中型中型も重要なプロセス技術中型は、EL層(発光層)を形マスクマスク成する技術である。有小型小型同一印刷ヘッド機ELディスプレイが、液晶ディスプレイに比マスクマスク小型べて、大きな問題は製大気中真空中蒸着源真空中蒸着源造コストが高い事であ必要な量だけを印刷る。これは図21、2に示すように、EL層を・真空環境が必要・マスクが必要・真空環境が必要・精細なマスクが必要・大気中で製造が可能・マスク不要中型以上は課題多い(均一性)中型以上が困難(マスク精度)中型以上も容易蒸着方式で形成してい材料のロスが発生(壁/マスク付着)材料のロスが発生(壁/マスク付着)材料は必要量のみ塗布るからである。又有機EL層の構成には、EL図2EL層製造プロセス技術層をパネル全面にベタで積層形成して白色発光させるものと、RGB3色のEL層パネルの画素毎に繰り返し並べて形成し、発光させるものとがある。白色発光の場合は、カラーフィルターによって、RGBの発光を個別に取り出す必要があり、カラーフィルターによって発光の約3/4が遮断され、発光効率が大幅下落する問題がある。蒸着方式は、プロセス環境を真空するための大がかりな設備投資が必要で、さらに、パネルの必要な部分を成膜するための精細なマスクを使用しなければならない。その結果、コストは依然として液晶ディスプレイより高い。コストが高い理由としては、低材料使用効率、装置の生産性の低さがあげられる。この課題を解決する方法がいくつか提唱されている。この中で、根本的に解決する方法として印刷技術が開発されている7)。印刷法の代表的なものは、図3に示すように(a)インクジェツト印刷法、(b)レリーフ(凸版印刷)印刷法、(c)オフセット印刷法がある。RGB印刷方式は、材料を大気中で印刷して高分子レリーフ板発光材料アニロックスインクロール吐出EL層を形成するため、G B R G B R真空環境が不要、マスTFT基板有機EL高分子インクTFT基板クが不要といったよう(a)インクジェット印刷法(b)レリーフ印刷法に製造プロセスにおける投資が少なく、メン1ブランケットへの発光材料塗布2版によるパターニング3 TFT基板への転写ブランケットテナンスも容易である高分子こと、さらに、必要な発光材料コーター版:余分なパターンの除去TFT基板場所のみに、必要な分(c)平行平板反転オフセット印刷法量を塗布するため、材料ロスが少ない(材料図3有機EL層形成の各種印刷法6