ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第18巻|富士精版印刷株式会社 FUJI SEIHAN PRINTING Co.,Ltd.

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国際印刷大学校研究報告 第18巻

14■国際印刷大学校研究報告第18巻(2018)印刷教育で最も大切な印刷博物館(東京)や新聞博物館(横浜、熊本)は企業や団体が経営しているが、更に国家として新しい印刷博物館建設も必要があり、長崎市に本木昌造博物館設立を30年間以上対応してきた。印刷教育の原点をここで再構築する必要がある。国際印刷大学校の一つの事業として印刷メディア系博物館、大学の設立に向け、活動していく所存です。4、まとめ世界の人類の叡智を継承するための印刷メディアは永遠であり、それに携わる人々はプライドがあり、更にAI、IoTやロボットなどの印刷界での推進と人財教育が印刷産業のV字回復へのステップになると確信している。皆様方のご協力をお願い申し上げます。故廣津俊二氏から送付された論文(2)の印刷教育に関する一部を次に引用し、ここに哀悼の意を表します。「北九州ポリテクカレッジの開設については1985年頃から短期大学の構想が発表され、その中で印刷教育が含まれていないとの情報があり、地元の印刷工業組合を動かし、多数の嘆願書を集め、労働省、雇用促進事業団、商工会議所などあらゆる機関に請願した。カリキュラム始め必要書類は九州産業大学芸術学部長、現・国際印刷大学校学長の木下堯博氏及び千葉大学名誉教授松本和雄氏にご指導を頂き、1987年4月に印刷技術科として設置が決定した。開設と同時に科名を世界でも初めての「情報印刷科」として開校した。従って、全国の印刷教育機関及び印刷及び関連産業からの見学者が多数あり、設備も電算写植機からオフセット印刷機まで一連の工程の設備及び施設が完備された。入学者は定員(20名)をはるかに上回り、就職率は100%を超える就職率であった。大阪の富士精版印刷株式会社の石川忠会長(国際印刷大学校理事長)には大変ご指導とご鞭撻を頂き、感謝しています。しかし、雇用促進事業団からの印刷情報科の科名変更やカリキュラムの変更などで、最終的に廃科に追い込まれ、教職員は転勤又は退職を余儀なくされた。全国の印刷教育に携われる高校、大学等も、科名変更や廃科に追い込まれ、20世紀後半は大変な激動の時代となりました。 これは日本独自の教育行政で、世界では印刷科の拡張があるにも拘わらず残念です。しかし、今日のITの世界を作り出した印刷教育の灯を消す事は出来ません。現在、印刷教育に携わっている皆様、大変ご苦労も多いかと思いますが頑張って下さい。 最後に、私の半世紀に亘る長き間、育てて頂いた国際印刷大学校、印刷教育研究会、印刷教育者、印刷産業界がお互いに協力をし、IT革命、情報社会に対応できる新しい人材を育成し印刷産業の本領を発揮し、益々、躍進する事を念じています。21世紀に向けて飛べ!飛べ!飛べ!! 印刷産業」*1 元北九州ポリテクカレッジ情報印刷科、情報技術科教員、印刷教育研究会正会員参考文献(1)木下堯博:IPEX2006に見る印刷界の展望(第5報)CD勉強会(日本印刷会館、2006年5月19日)(2)故廣津俊二:我が印刷人生論、2017年7月25日受理。2009年10月3日、全国製本工業組合連合会の岡山大会にて、特別部門でアジロ製本の考案者として特別賞を授与された。活動記録の訃報も参照。(3)木下堯博:印刷メディア教育の進展(第6報)-人生百年時代と人材育成- 印刷センター(2017年12月号)(4)木下堯博:印刷教育の展望、昭和41年度日本印刷年鑑(1965年12月、日本印刷新聞社)(5)木下堯博:印刷教育研究会30年の歩みと今後への期待、印刷教育研究No.30巻頭言(2016年11月16日)(6)木下堯博:韓国印刷学会とのジョイントミーティング、プランナー31巻10号(1994)(7)木下堯博:印刷教育と職業訓練、印刷雑誌74巻12号(1991)