ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第18巻|富士精版印刷株式会社 FUJI SEIHAN PRINTING Co.,Ltd.

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概要

国際印刷大学校研究報告 第18巻

16■国際印刷大学校研究報告第18巻(2018)●今回の内容〇原画データ概要 ■オリジナルデータ:594㎜×419㎜/350dpi 818pixel×5779pixel 2.23?■使用ソフト:Adobe Photoshop CS4/Corel Painter 9■可視データ:「背景」レイヤー2層、アナログ制作のオリジナル・テクスチャー      :「猫」レイヤー1層 Corel Painter 9によるデジタル制作      :「月」レイヤー10層 アナログ制作のオリジナル・テクスチャー■不可視データ: 製版設計用参考データ(レイヤー20種 アナログ制作によるオリジナル・テクスチャー及びデジタルによる加筆・調整)■アナログ制作に使用した画材:アクリル絵具、墨〇印 刷 概 要 ■印刷版式:オフセット印刷■スクリーン/網点:AMスクリーン、175線■用  紙:ハイマッキンレー マットポスト 111㎏、菊全■イ ン キ:レギュラーインキ:大日精化 EXI WP      金:三星インキ スーパーNG 特上 青D ロイヤルゴールド■光沢ニス: スーパーグロス ニス■刷  順:「金」⇒「K」「C」「M」「Y」⇒「光沢ニス」●今回の成果〇「 オフセット版画」の成功:今回のプロジェクトによってオフセット印刷による版画作品「呱呱2」が実現した。作家の満足度も大。また、目的である「PD育成」の意義が理解された。○ 成功のポイント: ① 原画を囲んで、チーム全員が十分にミーティングできた事に有る。印刷設計では、作家の想いである「金味(きんあじ)」を顕出させるために、インキ/ニスの選択と、特に「刷順」を工夫した事に有る。 ② 「不可視データ」による、製版設計準備が有る。 『製版担当者との密なコミュニケーションの下に、推測されるであろう補助データを加えています。また、製版担当者がこれらのデータを有効利用できる人だからこそできる工程であり、システム化(ルーティン化)は不可能と思われます(藤原ヨウコウ談)』●今後の展開「オフセット」をベースに、作家の協力を得て、各種の作品に挑戦して行きます。また、「オフセット」以外の、各種の印刷方式への展開や、「紙」以外の画地素材への展開(布、ポリエステル、アルミ、木など)も試みたいと考えている。◆資料提供・取材協力/藤原ヨウコウ(画家)、(株)アート印刷工芸社(社長/木村泰清)オフセット版画「呱呱2」(サイズ:菊全判)