ブックタイトル白描源氏物語│富士精版印刷株式会社

ページ
20/38

このページは 白描源氏物語│富士精版印刷株式会社 の電子ブックに掲載されている20ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

白描源氏物語│富士精版印刷株式会社

弘こ徽殿のきでん女にょ御うごと右大臣家は、心穏やかではありません。藤壺の宮は帝の寵愛めでたく中宮(皇后)となりますが、皇子はやはり源氏の君に生き写し。二きさ月らぎの頃、藤壺の宮は玉のような皇子(冷泉帝)をお生みになります。若紫の姫君と過ごす時間だけが、心安らぐ時間でした。北の方の葵の上との仲はすっかり冷え切り、禁じられた恋に、源氏の君の心はあやしく乱れます。それは誰にも知られてはならぬ秘密でした。実は源氏の君との許されぬ恋の子。藤壺の宮の懐妊をお喜びになる桐壺帝ですが、源氏の君は御前で十かん月なづきの頃、朱すざ雀く院いん青せのい海紅がもみ波い葉はじ賀のがをお舞いになります。に先立ち、御前での試楽が催されました。大事件と思し召しです。くし、し0ゅ0う0ぜ0ん0ち0ゅ0う0ですの」と、おもちゃの御殿が壊れたのを、「おにやらいをするといって、いぬきがこわしてゆきましたから、わた「いと大事」とおぼいたり。これをこぼち侍りにければ、つくろひ侍るぞ」とて、「『儺なやらふ』とて、犬いぬ君きが、紅第七葉帖賀もみじのがMomiji-no-Gaせいがいは●試楽舞楽のリハーサル。特に賀茂・石清水の神楽の前に行われるもの。清涼殿の東庭で天覧に供する。●青海波うえのきぬ二人舞で、鳥兜をつけ、紅葉や菊を挿頭(かざし)にし、青海波紋様の袍を片肩を脱いで着て、帯刀して舞う。舞姿は優美。20