ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

オフ輪で成功させたとはいえ、水を冷やさない上に、さらに、排水ゼロにするなどということは、従来の「常識」を外れることだ。現場のとまどいは無理からぬことだろう。そこで、最初に指示したのは、「冷やさない」、すなわち常温(20~30°)で刷ることだったという。これを一ヵ月続けた。通常、湿し水の循環装置での適正温度は15~20°と言われる。低すぎてもインキのしまり、結露、水滴といったトラブルが生じる。高すぎてもインキの乳化などのトラブルを起こすと言われる。実際にやってみると、印刷機自体の冷却機能が働いて、版面温度も思ったほど上昇しなかったという。それによって懸念された乳化傾向も水とインキの適正なバランスによって大きなトラブルになることなく、常温でも従来通りの印刷品質を維持できることが実践で証明された。◆給水装置「コモリマチック」の逆スリップ現在、印刷機の湿し水装置は、インキの着けローラーと水着けローラーを兼用にした間接連続給水方式(ダールグレン)と、インキ着けローラーと水着けローラーを分離させた直接連続給水方式に大別される。小森機の場合は後者の直接連続給水方式(コモリマチック)。これは、水船から水元ローラー(金属製)で水を上げ、交互にあるゴムローラーと金属ローラーをくぐらせて、最後は水着けローラー(ゴム製)で版面に直接給水する。その水着けローラーを、間にある2本のローラーとは逆方向に回すことでローラー上に「水の溜め」がつくられる。「逆スリップ」と呼ばれるこの機能によって、水元ローラーからあがってくる水を待つことなく一定量を均一に素早く版面上に供給できる。さらに、新型給水振りライダーの搭載によりインキパイリングを抑える機能も付いている。こうした独自の機構によって、水とインキのバランスが早く安定し、刷り出しのときのヤレ紙も減ることになる。また、ノンアルコール印刷への適正も高いため、早くからノンアルコールで刷っているという。まさに、「必要最小限の水量で高品質の印刷を実現する」というわけだ。卓越した直接連続給水装置「コモリマチック」の水船に装着されたセンサー(中央下部分)Total Quality Control 365days 091