ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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概要

品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

昭和57年(1982)頃のことである。当時の印刷機も小森製だった。以来、30年近くを経て、インキや水ローラーの配列や性能だけでなく、絵柄面積率に応じてインキローラー上の皮膜をあらかじめセッティングできるプレインキング機能など小森機の進化は目覚ましい。言うまでもなく、カラーマネジメントなどプリプレスのデジタル化に連動して、印刷機のデジタル管理機能は格段に進化している。加えて工場内の温・湿度管理といった現場の環境も進化した。こうした諸々の条件を踏まえたうえで、印刷オペレータの基本である「水絞り」を究極まで推し進めた結果が、今回の常温ワンウェイシステムとなって実を結んだとも言える。もちろん、オフ輪での成功と同様に、今回の試みにおいても、自社の機械の特性をしっかりと把握し、長年にわたって高品質の印刷物を刷ってきた過程で培われた技術的なノウハウや品質管理体制がバックボーンにあることは言うまでもない。メーカーからすれば、いわゆる「教科書通り」にやっていないことに懸念を表明したいところだろうが、逆に機械性能のキャパシティ、間口の広さが印刷現場で証明されたことにもなり、次の技術開発の参考になりはしないだろうか。若林製造本部長は、「もっといいやり方はないか。今のやり方でいいのか。そこが我々、現場を担う者の基本です。時と場合によっては、常識という名の固定観念にとらわれない技術的改善を大胆に進めていかなければなりません」。ちなみに、同社では、昭和63年(1988)に業界で初めて「完全棒積み一万枚」という当時の「常識」を打ち破る画期的な技術的改良を果たしている。数年かけて試行錯誤の末に実現したこの技術は広く公開され、業界の技術的発展に寄与した。その「ひたすら技術の向上を目指して」は、社是の一つに掲げられ、今も同社のDNAとして引き継がれている。工場内に実際の印刷物を展示して常温ワンウェイシステムをアピールTotal Quality Control 365days 093