ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

第2章4年間の事故報告書のまとめ*18-1営業2部&その他の事故と原因■事故内容オフ輪印刷8ページ折り出しのフリーペーパーで、得意先が印刷原稿の表裏を貼り間違えていたが受け取った営業、刷版課、印刷工場のどの工程も気付かず刷了した。■処置得意先が間違いを発見し、全数刷り直すことになった。表裏を正しく訂正して刷版を出力して全数刷り直した。■損失金額535,050円[原稿の表裏の貼り間違い]表ウラ8 16 3←この面が天地逆になっていた4 52 7変則的なノンブルを絵柄の一部と誤認した。■原因同業得意先の担当者が、印刷原稿を作成中、校正刷をうっかりミスで表裏の天地を貼り間違えた。受け取った営業マン、後工程の刷版課、オフ輪印刷の工場も間違いに気付かず全数刷了した。どの工程もノンブルチェックをしてなかった。この冊子はノンブルが変則的な位置にあり、分かりにくい印刷物だったのに営業や生産管理の配慮が足らなかった。ノンブルが不明な場合の問い合わせをするという簡単な作業手順が守られていない。■再発防止策ノンブルの無いものは印刷原稿の余白に隠しノンブルを必ず入れる。隠しノンブルが紙面に印刷されない場合は、はっきりと手書きにて数字を絵柄の上に記入してノンブル確認する。ノンブルの位置がわかりにくいものは朱書きでノンブル位置を明記する。ペラ物などでノンブルのない物は表裏に「天」・「地」をはっきり記入して、誰が見ても分かるようにする。作業手順の一つとして刷り本を仕上がりの状態に折り、カッターで切り仕上げてノンブルを確認する。008 Total Quality Control 365days