ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

第2章4年間の事故報告書のまとめ*19-5外注製本の事故と原因■事故内容パンフレットの表紙を作成する作業であったが、トムソン抜き加工で窓穴を開けた刷本を折機に掛けて2つ折りしたとき窓穴が折機のローラーに絞られてシワが出た。■処置検品して不良品を検出し、シワになった製品は廃棄して不足数量を刷り直した。刷り直した製品は手作業にて二つ折りした。■損失金額56,137円[製本時のシワ]■原因製品は学校案内の表紙で窓穴から本文1頁が見えるデザインであったが、窓穴部分が窪んだ形で折機のローラーに入っていき、紙が絞られた状態になり窓穴の端部分から紙の端に向かってシワが発生した。受注した営業マンの知識不足と、シワが出ているのに最後まで作業を進めた製本会社に判断の甘さがあった。■再発防止策受注の際、得意先に対し設計の不具合を説明できる知識が必要である。上司は営業全員に不良のサンプルを教材にした教育が必要だ。営業に知識があれば受注の際、デザインの変更をお願いできた。今回の作業形態は機械折りでは無理があり、人の作業で一枚ずつ手折りするべきである。数量が多い場合は得意先に手作業になることを説明して作業時間の猶予をもらい、納期を調整する。製本会社は作業内容に無理がある場合、受注先に報告して作業内容を変更すべきである。024 Total Quality Control 365days