ブックタイトル品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

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品質管理365日──事故はかくすな。正直に報告し、原因を追究せよ(石川 忠)│富士精版印刷株式会社

Straighten:整理・整頓(まっすぐにする/整理する/整頓する)次の「S」はStraighten:整理・整頓で、作業工程の効率に絡んでくる。整理・整頓とは、必要なモノをすべて明確に区別して並べることだ。モノは、アクセスしやすくするために見やすく分類・整理されており、また迅速に元の位置に戻せることだ。作業環境のムダを省くには、工程・設備レイアウト図を作ることから始める。作業者が、通常行う準備作業と本番作業の動線を描く。そして作業環境でのムダな移動がなくなるように、設備、工具、および材料を再配置することだ。目標値は、作業者の移動を最小にし、準備作業や定期的保守作業で必要なモノに、30秒以内にアクセスできることだ。整理・整頓そしてシンプルで見やすい作業環境に再編成することだ。(訳注:日本では「看板作戦」、「目で見る整頓」あるいは「見える化作戦」という。)1事実上、すべての物品を保管する場所にラベルを貼る2ヤレ収納箱から前準備作業場まで、モノを床に配置するための区画線を引く3工程の流れ方向を矢印で示す4照明をより明るくし、壁と天井を明るい色に塗り、明るい作業空間を創る5工具は影絵とラベルで(訳注:形跡整頓)6色彩でも区別し(訳注:色別整頓)7後工程作業の進捗に合わせて資材を移動させる「看板方式」を確立する。訳注:1原文は「Kanban」。「カンバン方式」とは、JIT実現のための生産管理手段だが、5Sの整頓で用いるカンバンは漢字の「看板」と書き、「カンバン」と区別している。ここでは「看板」を採用した。2日本での看板作戦(目で見る整頓/見える化作戦)は、工場や事務所内のあらゆるモノに表示/看板をつけ、誰でも一目でわかるようにする作戦だ。看板は、大きな文字のサインボードを使い、作業位置から見やすくなるようにし、プロセスの品質と生産性と作業手順を掲示する。看板に掲示すべきことはⅠ.要求品質と外観特性Ⅱ.生産計画、標準作業手順と作業者の義務と責任(訳注:工程看板)Ⅲ.材料の保管場所、種類と量(訳注:在庫看板)Total Quality Control 365days 057