ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

■Japan ColorについてJapan Color標準印刷認証制度について2010年12月1日、当社本社工場は「Japan Color標準印刷認証制度」に合格いたしました(認証番号:JC-S006903-01)。これは、一般社団法人日本印刷学会が制定した標準印刷色「ジャパンカラー」を印刷するために、(1)規格値に対して許容範囲内に収まるOKシートを印刷できる能力(2)OKシートに対して安定した本刷りを行うことができる能力以上の審査をクリアし、本工場が認定を受けたものです。ジャパンカラー認証制度は、印刷会社および発注者の品質基準の「共通の指標」、「印刷技術の標準化」、「品質安定・生産性向上」をめざすことを目的に設立されました。従来、出来上がった印刷物の善し悪しは、お客さまごとに基準が異なり、明確な統一基準がありませんでした。そのために度重なる修正、刷り直し等のトラブルも発生してきました。このような状況をなくすために一般社団法人日本印刷産業機械工業会が中心になり、色基準を第三者機関が認定する初の制度として策定された認証制度です。2015年8月20日現在、印刷会社153社(170工場)が認証を取得しています。お客様(印刷ご発注者)やクリエイター(デザイナー・アーティスト・フォトグラファー等)との間に、色の共通の指標を共有していくことは、顧客満足度を高め、印刷媒体の付加価値を高めることにもつながります。このJapan Color認証制度は、環境マネジメントシステム(ISO14001)とも密接な関わりを持っています。刷り直しの防止はもちろん、色校正・デジタルプルーフの搬送・運送に伴う環境負荷低減にも、視野を広げ取り組まねばなりません。Japan Colorプルーフ運用認証について2014年7月24日には、「Japan Colorプルーフ運用認証」を取得しました。Japan Colorプルーフ運用認証とは、プルーフ機器(校正機器)を適正にメンテナンス・運用して、信頼性の高いプルーフを安定的に出力できる能力を認証するものです。2015年8月20日現在、取得企業は74社です。印刷会社において、印刷原稿となる校正刷りの安定は非常に重要な要素です。印刷原稿の品質差により、印刷現場において色調トラブルが発生、印刷効率またはクレームの原因ともなり、品質不適合にもつながりかねない大きな要因となります。主なトラブルの原因は、ドットゲインの大小、ベタ濃度の高低、トラッピング良否など、印刷の基準からかけ離れた印刷原稿です。また何年も前に印刷した刷り物なども、経時変化により印刷トラブルの原因になります。124 Total Quality Control 365days