ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

■紙の知識■紙の種類商業印刷でよく使用されている紙を表面加工の有無で分類すると、塗工紙と非塗工紙の2種類に分けることができます。塗工紙は紙の表面に塗料を塗布して平滑度や白色度、光沢などを高めた紙で、カタログやポスターなどによく使われています。非塗工紙は表面加工をしていない紙で、新聞や書籍の本文ページなどによく使われています。また、塗工紙は塗布されている塗料の量によってアート紙、コート紙、軽量コート紙、微塗工紙があり、さらに表面の光沢が強いグロス系と光沢を抑えたマット系(ダル系)といわれる種類があります。マット系の塗工紙はグロス系よりも発色が劣る傾向にありますが、紙の表面の光沢が少ないため上品な印象を与えることができます。そのため、商品カタログなどのように写真の発色と文字の読みやすさを両立させたい場合などに利用されます。一般に印刷物の本文で使われる用紙(アート紙、コート紙、上質紙)は表面に塗工する塗料の量で種類が決まります。●非塗工紙繊維のからみ合いだけで作られた紙で、表面には特別の塗工はされていません。上質紙、ケント紙、中質紙などがあります。表面の平滑度がないため、カラー印刷には適しません。●塗工紙原紙の表面に、白色顔料をデンプン・ラテックスなどの糊剤と混合して塗布したものです。■紙の流れ縦目(T目)、横目(Y目)紙はひとつのライン上で製造され、一度巻き取られます。巻き取られたロールの状態では常に紙の目の方向は一定ですが、シート状(平判)に紙を切る時に縦横どちらの向きでカットするかによって縦目と横目の違いがでてきます。紙の長辺に平行方向に繊維が流れている紙を縦目(T目・タテ目)の紙といいます。紙の短辺に平行方向に繊維が流れている紙を横目(Y目・ヨコ目)の紙といいます。【元々の紙の目】【横目の紙】が出来上がる【縦目の紙】が出来上がる132 Total Quality Control 365days