ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

【表1】注目度の高かった印刷事故事例(集計期間:4月1日?4月30日)※順位発生工程事故内容事故金額注目度1枚葉印刷色調不良(刷り出し分の混入)304,694円7552営業印刷原稿の表裏の貼り間違い535,050円7373枚葉印刷乾燥不良による圧胴残り182,790円6754枚葉印刷コスレによる汚れ149,756円6245外注製版カタログ表紙に旧版データ使用1,995,280円5936生産管理箔押し場所の指示間違い44,527円5927製版面付けミス(インデックスの文字切れ)57,908円5768外注印刷刷り込み版のキズ汚れ(外部印刷)97,171円5539製版広告面へのダミー文字残留171,063円54810生産管理類似品の印刷部数の取り違え138,952円546※注目度:ページ閲覧数[PV]+画面拡大回数の合計値これに対し、フラッシュは旧バージョンも含めたほとんどのブラウザに対応している強みがあります。一般企業ユーザーをターゲットにした当社のeブックも、フラッシュ版の利用者がメインで、HTML5版の利用者は約8.5%にとどまります【図3】。このアクセス結果から、業界紙サイトのユーザーである印刷業界関係者は、HTML5と親和性イノベーターアーリーアダプターの高いMacユーザーが多数を占め、「新しもの好き」の革新者や初期採用者が多いということがわかります。当社は「技術向上第一主義」を掲げていますが、現在、印刷会社に求められる「技術力」には、「ITの活用力」も含まれます。新技術にはリスクが伴いますが、リスクを取ることを恐れていてはイノベーションはありえません。当社も見習っていきたいところです。■検索履歴に見る改善課題電子化にあたり、工程別にトラブルを分類した索引機能を付加しました。「平成X年営業Y部の事故」というタイトルでは、注意を喚起し、記憶に定着させる力が弱いからです。さらにユーザーの検索履歴の検証から、第6集では編集の見直しを行いました。「DTP」というキーワードで検索したユーザーがいます。しかし、このキーワードで検索しても、見つかるのは、環境マネジメントシステムに関する記事中の「DTPエキスパート」だけ。DTP起因の印刷事故事例も報告されているにもかかわらず、ヒットしません。タイトルでも本文中でも「企画部の事故」「製版部の事故」になっているためです。読み手の利便性を高めるためにも、本書では「DTPの事故」という〝業界共通語〟を用いました。その他、印刷用語・製本用語の見直しを行っています。印刷用語にも「共通語」と「方言」があります。ことばの意味の取り違えが、致命的なトラブルを誘発することもあります。作業指示・情報伝達には、適切な用語を使用すると同時に、現物のサンプルを添付したり、イラストで図示するなどの配慮を忘れないようにしたいものです。140 Total Quality Control 365days