ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

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品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

第2部印刷トラブル事例集■訂正前の版で印刷する輪転印刷のトラブル事例7【キーワード】連絡不備連絡ノート口頭連絡■事故内容連絡不備により訂正前の版で約50,000部印刷する。■処理内容訂正前の版で印刷した分は破棄。不足分を刷り直しする。■損失金額283,920円■原因1校了後、印刷直前に「訂正があるかもしれないので、印刷を一時ストップしてほしい」と営業から連絡があり、生産管理が輪転工場に伝達した。その時点では訂正が実際に入るのか、どの台に入るのかもわからなかったため、昼勤の作業者は全版を置いたまま帰宅した。2その後、製版に再入稿され、訂正箇所のあった台の刷版を再出力した。しかし夜勤者は訂正が入ったことを知らず、訂正前の版で印刷を行った。3昼勤者から夜勤者の連絡は、連絡ノートに記載するルールであったが、守られていなかった。生産管理からの連絡も口頭連絡であったため、夜勤者に伝わらなかった。■再発防止策1下版後の訂正は、ミスの元である。訂正が入るならどのページ(折り・台)に入るのか、どんな訂正なのか、訂正の有無はいつ判明するのか、営業はお客様に、生産管理は営業にきちんと確認をとった上で、工場に伝達しなければならない。指示が「1折の12ページ」「文字修正」「訂正の有無は19時までに連絡する」と具体的で明確であれば、伝達ミスも起こりにくい。2工場も連絡ノートを活用する。連絡ノートを書き忘れることもあれば、見忘れることもある。版も放置したまま帰るのではなく、「注意ラベル」を貼付して、注意を促す必要がある。3生産管理は夜勤者への連絡方法に「業務連絡カード」を使用するルールを順守する。下版後の訂正の発生は、重要連絡事項であり口頭だけの指示は許されない。製本まで進んでいたらさらに大きな事故になっていた。070 Total Quality Control 365days