ブックタイトル品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

ページ
89/148

このページは 品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社 の電子ブックに掲載されている89ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

品質管理365日・第6集--短納期・低コスト・デジタル時代の印刷トラブル対策事例集::富士精版印刷株式会社

製本加工のトラブル事例■中綴じ製本でセンター頁が外れる製本加工のトラブル事例2【キーワード】ステッチ抜け振り検査引っ張り検査■事故内容お客様にサンプルを届けるが、「センター頁が外れる」という強度不足の指摘を受ける。大半が不良品であった。■処理内容不良品がどのロットで発生したか、抜き取りサンプルのチェックを行うと同時に、未納品分の検品を行う。大半がステッチからセンター頁が外れた状態であった。引っ張り強度を検査しても弱い状態のため、全数を作り替えた。■損失金額480,630円■原因1ステッチャー部の摩耗による遊びが発生していたにもかかわらず、部品交換や修理ができていなかった。2工程チェックシートの「ステッチ」欄に、「歪み」「長さ」「破れ」に関するチェック項目はあったが、「針ヌケ」確認の規定項目がなかった。3ステッチャーの調整は、機長・工場責任者が行っていたが、作業マニュアルが統一されておらず個人任せであった。4製本の仕上がりチェックが、目視確認のみで引っ張り強度確認がされていなかった。■再発防止策1作業前にステッチャーをチェックして、不備があれば部品の交換を行わなければならない。ステッチャーの摩耗は、実際に稼働させてみなければわからない。2チェックシートに「センター頁抜け強度」を追加し、セット段階から中間段階・最終段階まで強度検査を行う。3作業標準化するために、製本工場の責任者・機長は勉強会を開催し、作業マニュアルを統一する。4中綴じの針ヌケ強度は目視ではわからない。振り検査、引っ張り検査を行うことを徹底する。天地天側のステッチが抜けるTotal Quality Control 365days 087