ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第15巻

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概要

国際印刷大学校研究報告 第15巻

■国際印刷大学校研究報告第15巻(2015)従来のフォトリソグラフィ工法を使用している、さらに、歩留りが非常に悪いという問題を抱えている。山形大時任教授のグループはPE技術を使って、従来より少ない電流で2倍明るい有機ELパネルを開発した。製造コストも約半分に抑えられる見込みである。2.2.3積層セラミックコンデンサー(MLCC)MLCCはスマートフォンの様々な回路に用いられており、一台のスマートフォンに200個を超える重要な部品である。MLCCにもスマートフォンの小型化、薄型化、省スペース化対応が求められている。製造方法は、グリーンシートに電極ペーストをスクリーン印刷で形成、これを精密に積層して圧着して形成する。通常数十から数百層、さらに、1000層以上となることがある。2.2.4電池(バッテリー)応用スマートフォンに搭載するバッテリーの重要性は非常に高い。特に、スマートフォンの容積に占める割合が大きいからである。薄型化、小型化、軽量化の観点からバッテリーの容積を圧縮することが重要である。薄膜電池は、エネルギー備蓄技術としては最先端のものである。薄膜電池をリチウムイオン電池と比較すると、薄膜電池の厚さは5ミクロンしかない。電池はサイズを小さくすると、機能も大幅に減少する。通常、固体の薄膜電池の容量は約数mAhであり、液体あるいはゲル材料の電池に比べても非常に微小である。この大きな短所があるのにかかわらず、薄膜電池には、充電可能回数が大きい、使用環境温度範囲が広い、寿命が長い、コンパクトにできるなどのメリットがあり、薄膜電池が備える製品の設計自由度を高めることが出来る。印刷法での薄膜電池はスマートフォンへの搭載が期待される大きな応用分野である。最近、高出力の小型燃料電池が開発されつつある。これは急速充電が必要なところで使用されているが、その高コストが欠点となっている。小型燃料電池は使い捨てのものであり、今の燃料電池のように再充電可能でもない。使い捨ての燃料電池は、スマートフォンの充電にも使用できる。エレクトロ・サイエンス社(ESL)は固体燃料電池のスクリーン印刷のインキを開発している。ケースウェスタンリザーブ大学はアメリカ国防高等研究計画局から資金を得て、薄膜燃料電池を開発している。現段階のものでは、プラスチック基板は使用していないが、アノード、カソード、触媒、および電解質をセラミック基板の上に印刷技術で形成することができている。3.まとめスマートフォンの急激な普及が拡大している。その技術の進化は目を見張るものがある。スマートフォンは薄型化、小型化、軽量化そして、価格競争を競っている。今回、記述したことはPE技術のスマートフォンへの応用のごく一部であり、部品内蔵プリント配線板、抵抗、コンデンサー、コイル、スピーカー等多くの部品がスマートフォンへPE技術で形成されている。益々、スマートフォンへのPE技術は研究開発が進められている。なお、本稿は著者が編集者となった「スマートフォン部品・材料の技術と市場」シーエムシー出版、2014.4.28を要約、加筆したもので、是非、参考にして頂きたいと思います。参考文献・手塚博昭編集:スマートフォン部品・材料の技術と市場、シーエムシー出版(2014)・時任静士監修、手塚博昭編集:次世代プリンテッドエレクトロニクス技術シーエムシー出版(2014)20