ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第15巻

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国際印刷大学校研究報告 第15巻

印刷画像の定量解析(Ⅱ)―クベルカ・ムンク理論式の導出―■?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????図4上質紙の散乱係数(1/mm)図5上質紙の吸収係数(1/mm)??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????図6R∞の設定(白色下地)(%)図7R∞の設定(黒色下地)(%)????????????????????????????????????????????????????????????図8K=(1?R∞)2のグラフS2R∞らインキの分光散乱係数と分光吸収係数の算出を行った。インキでは吸収が散乱よりもはるかに大きいことを示した。しかし測定誤差等の影響で、それらの値の算出は容易な場合とそうでない場合があった。紙への適用については、理論自身が媒質に界面のあるインキ膜のようなものを仮定していず、幸い、紙では連続した空気が媒質であり、その中の紙の繊維等が光の散乱や吸収を示しているため、理論の仮定によく合い、紙中の光散乱や吸収の程度をよく表示出来ることがわかり、紙では吸収よりも散乱の方がはるかに大きいことがわかった。ここに、上質紙に理論を適用した実測値および計算値を示す。図4、図5に分光散乱係数、分光吸収係数の計算値を示す。図6、図7は白下地および黒下地に上質紙を重ねていき、下地の影響を受けなくなる分光反射率R∞を示している。図8はR∞で表わされる波長ごとのK/Sの値と、KとSの個々の値から求めたK/Sの値を示す。これらの値がよい一致を示していることは、KとSの個々の算出値の正確さを保証している。紙のドットゲイン効果の理論的解明に使えると思われるので、式の意味をよく理解し、将来適用されることを希望している。その為に上記研究報告が利用されることを期待している。参考文献1)野中通敬:東京工芸大学工学部紀要、10[1],48(1987).2)http://www.ppfrs.org.uk/ianson/paper_physics/Kubelka-Munk.html5