ブックタイトル国際印刷大学校研究報告 第20巻

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概要

国際印刷大学校研究報告 第20巻

6■国際印刷大学校研究報告第20巻(2020)割合は59.9%となり、初めて60%台を割り込んだ。一方、0 ~ 14 歳までの子供の数も激減している。1947 年の出生数は268 万人から1971 年200万人、2016 年98 万人となり、2065 年には59 万人(推定値)となり、若い世代に大きな負担のかかる社会構造となり、教科書や関連出版物も減少が顕著になると予想される。中小企業白書(2018)では「人手不足対応に向けた生産性向上の取り組みに関する調査」から中小企業の実態分析を行っている。それによると大卒予定者求人数及び就職希望者数の推移は従業員299 人以下の企業では求人倍率は約3 ~ 4 倍で推移しているが、2017 年度は6.4 倍と大きく上昇した。一方、300 人以上の企業では求人倍率は約1.0 倍程度で推移していて、特に中小企業の人手不足が経営上の課題として、強く認識されている。2019 年3 月卒業予定者を対象とした就職希望企業の調査を日本経済新聞社とマイナビ社で行った。約4.3 万人からの集計した結果、文系は航空、旅行関連企業、理系は食品関連がそれぞれ上位となった。又、業種別で印刷・事務機器・日用品部門では大日本印刷、凸版印刷の他、プリントパック、大阪シーリング、グラフィックなどネット印刷通販企業が上位にランクされた。3, 印刷人財教育国際印刷大学校では2 学部6 学科から構成され、印刷メディア分野の学科目を開講していて、各担当客員教授が1 ~ 2 科目を担当し、講座はすべて、e-Learning で行われている。同時に学外講座及び講演会、セミナーを適時行っていて、毎年行われるpage 展ではOpen Event で、印刷界で直面しているテーマを設定し、講座及びセミナー、研究発表などを行い、本学のe-Learningの受講生の交流の場にもなっている。表3 には2002 年から行ってきたセミナーの題目と発表者などをまとめた。2018 年2 月7 日のpage2018 で発表した人財育成は2010 年のpage2010 から始まり、2018 年まで4 回にわたり、発表し、15 項目のキーワードを設定してきた。その他、人財育成に関しては表4 に示すように、2014 年8 月に京都市の高精細高濃度印刷を主流とする(株)サンエムカラーで2 週間にわたり各大学各学部3 回生(9 名)に対しインターンシップの印刷企業への導入研究を行い、新卒採用の実践活動などがあった。その内容は印刷情報誌、日本印刷学会研究発表会、page などで報告し、インターンシップによる採用活動は印刷メディア産業へ広がりをみせている。更に(株)サンエムカラーでは2019 年5 月にインクジェット印刷による高精細・高濃度印刷の研究会を京都の祗園で開催し、世界的視野で展開することをまとめた。(写真1)一方、学生が求めるインターンシップは実際の現場での仕事の経験、仕事のシミュレーションなどに興味を持っている。なお、(株)サンエムカラーの紹介は印刷雑誌2018 年5 月号の「印刷表1 50年後の人口予想と一次式の値年齢別総人口2015 2040 2065表2 近似一次方程式から勾配( a) と切片( b)近似一次方程式a b R2