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TOP技術力 〉 環境印刷

環境印刷

地球に優しい印刷物は、
仕上がりも美しい

SDGs

2015年9月、国連サミットで「SDGs」(持続可能な開発目標)が採択され、印刷会社にも環境に配慮したものづくりが求められるようになりました。これに先立つ2006年、当社の市島工場(兵庫県丹波市市島町)では、オフセット印刷の環境負荷低減新技術「湿し水の常温ワンウェイシステム」を実現しました。これはオフセット印刷に利用する湿し水の循環冷却システムを廃止し、廃液をゼロにして、省エネ・節電も実現する、業界初となる画期的な新技術でした。廃液をゼロにすることで丹波の豊かな自然環境と調和することが可能になったばかりでなく、湿し水の使用量を極限まで絞ることによりインキの濃度はあがり、印刷品質もめざましく向上しました。環境に優しくあることで、さらに美しい印刷物づくりが可能になりました。
当社は持続可能な社会の実現に向けて、紙・インキ・刷版などの各分野で、環境負荷を低減する技術・資材を積極的に採用し、お客さまに提案しています。

常温ワンウェイシステム当社オリジナル、 水資源を守る印刷方法

常温ワンウェイシステム

常温ワンウェイシステムは、当社オリジナルのオフセット印刷環境負荷削減システムです。従来型のオフセット印刷では、タンクで冷却した湿し水を循環利用していました。一方、常温ワンウェイシステムは、この水を冷却なしの常温で、かつ循環なしのワンウェイ方式で運用することに成功し、廃液を一切出さない印刷方法を確立したものです。これにより水資源を守るという環境課題を達成すると同時に、冷却・循環装置の電気代、排水処理コストを削減するコストダウンを実現しました。さらに、湿し水の使用量を汚れの出ない極限まで絞ることによって、インキの濃度を下げず、その発色性能を最大限に引き出すことにも成功しました。
環境課題・コスト・品質向上という三つの企業課題を同時に実現したこのソリューションには、多くの同業者が注目し、毎年多くの人たちが当社に工場見学に訪れています。

現像レス版版づくりから、環境にも人にも優しく

現像レス版

当社では、オフセット印刷の刷版(PS版)に、サーマルタイプ(熱タイプ)の現像レスCTP版を採用することにより、廃液をゼロにし、従来型刷版では難しかった刷版工程の環境負荷低減を実現しています。
これまでのオフセット印刷の「版」は、PS版(感光剤を塗布したアルミの板)に線画をレーザー光線で露光した後に、現像装置の強アルカリ性の現像液の中に版を通して、現像されていました。これは一昔前の銀塩フィルムの写真フィルムを現像する工程と同じです。サーマルタイプの現像レスCTP版は、アルカリ現像やガム処理などの処理工程を一切不要にする「現像レス」を実現。現像工程がなくなることで、現像のための資材・エネルギーも不要になり、工数も削減され、現像廃液の排出や水の使用量もゼロになりました。省エネ・節電効果によりCO2削減にも寄与します。また、メンテナンスが不要となったことで「作業環境の改善」にもつながり、スマートファクトリーに向けた「働き方改革」にも取り組んでいます。

環境対応紙(エコロジーペーパー)森林を守る紙を選ぶ

森林は人間活動・生物活動によって排出された二酸化炭素(CO2)を吸収し炭素として蓄えます。しかし人間活動・産業活動の増大と、大規模な森林伐採により、森林に吸収されなかった大気中のCO2の濃度が上昇したことが、地球温暖化の原因になっていると考えられています。地球温暖化を抑止していくためには、限りある森林資源を守っていくことが必要です。
森林環境に配慮した環境対応紙(エコロジーペーパー)を採用することは、森林資源を荒廃から守り、持続可能な社会の実現につながります。主な環境対応紙には、「森林認証紙」「非木材紙」「間伐材紙」の3種類があります。

森林認証紙(FSC)
森林認証紙(FSC)
森林認証紙とはFSC(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)の森林認証制度によって認証された環境対応紙です。FSCでは、木材および木材製品・紙製品が、国際的に合意された原則と基準に従い、生態系に配慮した適切な管理をしている森林から生産されたものであるかどうか厳しい基準で審査を行い、その基準をクリアしたものだけを「森林認証紙」として認証しています。地球規模で問題になっている森林減少は、利益のみを追求した無秩序・無計画な乱伐や違法伐採がその大きな原因とされています。FSCの森林認証制度は、「森林の管理や伐採が環境や地域社会に配慮して行なわれているかどうか」を評価・認証し、適切な管理を行っている森林に由来する製品であることを証明するものです。FSCロゴマークの付いた製品を採用することは、森林資源を適切に管理する林業者を支援し、森林を荒廃から防ぎ、森の恵みを持続可能な形で利用できる社会の実現につながるものです。FSC認証紙には、印刷で使用される一般的な用紙(上質紙、アート紙・コート紙・マット紙)のラインナップがほとんどそろっています。持続可能な社会の実現と地球環境の貢献をめざす企業の多くが、FSC認証紙を会社案内や環境報告書、封筒などに採用しています。
FSCのロゴマークの使用には、費用等は一切発生しません。ただしマークの使用時におけるサイズ・フォント・余白等についてはFSCが厳格に管理しており、事前の承認が必要となります。詳しくはお問い合わせください。

非木材紙

木材の消費自体を減らすという目的から、非木材紙に期待が高まっています。針葉樹および広葉樹以外の植物の繊維を利用したものが「非木材紙」に区分されます。竹を原料にしたバンブー紙、さとうきびの残りかすを原料にしたバガス紙、ケナフを原料にしたケナフ紙などが代表的なものとして知られています。伝統的な和紙も、コウゾ、ミツマタ、ガンビ、亜麻(紙幣の原料)などを原料とした「非木材紙」です。

バンブー紙
バンブー紙
竹はイネ科に属する植物です。タケパルプの特徴は吸水性がよく、古くから書画用紙などに使われてきました。日本で人々の生活に竹は深く関わってきましたが、現在は生活様式の変化から需要も低下し、農村の人口減少・高齢化により、放置竹林も増加しています。里山の環境保全のためにも、国産竹をバンブー紙として再利用する動きも活発です。
バガス紙
バガス紙
さとうきびから砂糖を搾りだし、バイオマスエタノールを抽出した後、茎や葉などの大量の搾りかすが発生します。この絞りかすが「バガス」と呼ばれるものです。年間約12億トン生産されるサトウキビから約1億トンのバガスが発生するといわれます。この余剰バガスをパルプとして再利用したのがバガス紙です。

インキ植物由来で環境に優しい

環境配慮型のオフセット印刷インキとしては、大豆油インキ・ベジタブルインキ・Non-VOCインキなどが知られています。近年は、SDGsの課題を達成するバイオマスインキを採用するお客さまが主流になっています。

インキ

バイオマスインキ

バイオマスインキとは、動植物から生まれた再生可能な有機物資源(バイオマス)を用いた、地球温暖化対策に先進的に取り組むバイオマスマーク認定の環境配慮型インキです。バイオマスマークは、一般社団法人日本有機資源協会(JCAR)が、生物由来の資源(バイオマス)を利活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品としてふさわしい商品を認定したものです。
バイオマスインキのメリットは、従来インキとは異なり、石油などの枯渇性資源に依存しないため、持続可能な循環型社会づくり寄与することです。植物由来のバイオマスは、成長過程で光合成によりCO₂を吸収して成長しているため、廃棄の際に焼却でCO₂を排出したとしても、全体としては吸収分と排出分は差し引きゼロとなる「カーボンニュートラル」という特性を持っています。低炭素社会の実現に貢献するバイオマスインキは、持続可能な社会の実現をめざすSDGsの方向性にも合致しています。

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